CBD使用症例

58歳男性 大麻草成分に対するアレルギー反応、不眠症

小松川クリニック(内科、消化器科、心療内科、皮膚科、東京都)

不眠症に対して、10%ブロードスペクトラムCBDオイルを就寝前 0.5ml舌下を開始したところ、2日目から明らかに睡眠が深くなり効果を感じていた。
しかし10日目の夜の摂取直後に、咽喉頭部に激しい灼熱感と激痛が出現。呼吸困難はないものの、数十分にわたり灼熱感と激痛が続き、うがいを繰り返すも改善せず。アレルギーやアナフィラキシーに有効なレメディを舌下し、ようやく落ち着くも、咽喉頭部の違和感が残り、念のためプレドニンを投与した。頚や前胸部に径1~2cm大の楕円形の痒みを伴わない発疹も生じていたが、20分ほどで消失した。翌朝にも喉の違和感がやや残るものの発疹などは消失したままであった。

 

《臨床CBDオイル研究会事務局よりコメント》

おそらく本邦初の大麻草成分に対するアレルギーの報告だと思います。

通常の食物や漢方薬などに対してもアレルギーを起こすことがある以上、大麻草という植物成分にアレルギー反応を起こす可能性は当然あります。大麻草タンパク質に似ており、大麻草アレルギーを持つ人々にアレルギー反応を引き起こす可能性があるタンパク質を含む食品もあるとのことで調べたのですが、確たるエビデンスのある情報をみつけられませんでした。
きちんとした出所は示されていないのですが、下記のようなものに大麻草のタンパク質に類似しているので注意すべきという情報をみつけました。

アーモンド、りんご、バナナ、栗、ナス、グレープフルーツ、桃、トマト

以上の食品にアレルギーをもつ患者様への使用は一応慎重に行ってください。

なお、上記のことについて信頼をおける情報をお持ちの方は是非とも事務局までお知らせください。