CBD使用症例

69歳 女性 HAM(HTLV-1関連脊髄症)

まきクリニック(内科、名古屋市)

1年以上前から両下肢の痺れが出現し徐々に歩行困難となり、地元の各大学病院の整形外科や神経内科などを受診するも原因不明。
当院初診時、両下肢の感覚障害はなし、両膝蓋腱反射亢進、Babinski反射亢進、fanning phenomenon(+)
(1)長崎出身 (2)出産歴がない(母子感染するので、妊婦さんは必ずATLA抗体は調べているはず) (3)排尿障害はないが、酷い便秘(痙性対麻痺とともに膀胱直腸障害はHAMの典型的症状)。
(1)~(3)より、ATLA抗体を調べたところ高値であり、大学病院神経内科に紹介。
HAM(HTLV-1関連脊髄症)と診断がつき、抗CCR抗体による治療が開始される。
しかし症状の改善は乏しく、逆に副作用の皮膚症状が重篤であったことから、抗CCR抗体による治療は途中で中断。当院に再度来院。
通常はステロイドでの延命的な治療しかないと思われたが、10%ブロードスペクトラムCBDオイル1.0ml×2(朝・夕)を使用したところ、約1ヵ月で痺れが明瞭に改善し、緩下剤なしで便秘も改善した。